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「あんしんメンテ」は本当に安心か(中編) [カメラ機材]

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各個別の機材の状況に関しては、これまで書いてきたので、ここでは割愛します。総じて、この「あんしんメンテ」なるものがどうなのか、感じた事を書きます。
この「あんしんメンテ」には「スタンダード」と「プレミアム」があります。「スタンダード」の方はボディのみで、各サービスセンター(SS)でも行えます。これは、「私は名古屋SSへ、年に一度はセンサークリーニングに行っていた」と以前書きましたが、それに準ずるものと推測され(当時は1台1080円)、それが3240円になったのですから、何となく割高感があります。ただ、単なるセンサーのみのクリーニングに、更に加えられた項目もありますから、一概に「高い」とは言えないのかもしれませんが。
それに対して「プレミアム」の方は、ボディとレンズ両方に対応し、SSではなく大分修理センターで行われます。その内容に関しては、「スタンダード」の項目にプラスして、メーカーの専用測定器を使っての各種検査・調整ですから、時間もかかり、費用もアップしますし、遠方の場合は送料もかかります。ただ、作業内容を考えれば、その費用は妥当な感じを受けました。以前私は、手持ち機材のピント調整に出した経験がありますが、どのように行われたのか、どう調整されたのか、機材が戻ってきても使ってみないと不安でした。それがここまでメーカーがメンテ方法の情報を開示し、受入体制を整えたことに、まず好感を持てます。
以前のピント調整は、それのみの調整。その過程で不具合が見つかれば、別途連絡がありますが、あくまでユーザーが要求した点のみに応えるものでした(外観のクリーニングは付随してありましたが)。それがこの「あんしんメンテ プレミアム」では、もっと総合的に行われます。なので「調整」ではなく「メンテ」と呼んだのでしょう。勿論、実際に作業が行われていることを自分の眼で確認したわけではないので、あくまで結果として戻った機材を使ってみて感じた事ですが、この「プレミアム」のメンテ自体は信頼できると思います。それは、何年もこの機材を使い続けてきて染み付いた自身の感覚が、僅かながらも違和感という結果を生み出したことによります。この「違和感」は「変化」と置き換えてもいいでしょう。そしてその「変化」を私はプラスに考えてます。現実には、2月末に戻ってきたこれらの機材を使って撮り続け、現在ではその違和感は解消へと向かってます。今は普通に撮れる、昔のように撮れる、ということです。そうなれば、キチンとメンテした安心感がプラスされて、メンテに出した価値が有る、と感じられるようになりました(ただそれ故に、失敗の要因を機材に押し付けることはできなくなりましたが)。
比較的安価な機材だと、その購入価格に対してこの「プレミアム」の費用は負担に思えるかもしれませんが、上位機種・高価な部類のレンズを何年も使ったなら、そして今後もしばらく使い続けていくつもりなら、私は「スタンダード」ではなく「プレミアム」の方をお勧めしたいところです。費用と手間と時間はかかりますが。
それと、この「プレミアム」というメンテの存在が、中古市場に影響するかもしれません。高価でなかなか手が出せなかった機材を中古で手に入れて、この「プレミアム」メンテを行う。メーカーの保有するデータに基づき、専用機器による検査・調整が行われるのですから、消耗や傷等は直りませんが、中古に特有の不安を解消して使い続けられるかもしれません。

しかし・・・
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