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CBR650F ファーストインプレッション(中編) [車・バイク]

CBR650Fのファーストインプレッションの続きですが、まあシロウトのインプレですので、気軽に見てください(個人のブログですし)。

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GSX-R-600に比べCBR650Fは約26kg増えた車重に対して、エンジン出力はGSX-R-600の126psに対して36psマイナスの90psです。でもGSX-Rが過激すぎて、一般公道では使い切れないのに対して、CBR650Fの90ps/11000rpmは十分使える性能だと思います。排気音はノーマルマフラーですから、それほどでもないかな、と思っていたら、それなりの音量でした。これも、GSX-Rほど過激な音ではないけど、Ninja-400よりは有る、といった感じ。いづれにせよ、スポーツバイクを名乗るのに十分なパワーとポテンシャルだと思います。
走りだしてみると、まず視界が開けた感じがします。これは乗車ポジションのせでしょう。どうしても路面に目が向いてしまうGSX-Rに比べれば、周りの風景を見る余裕があります。クローズドコース中心に考えられたSSのGSX-Rに比べれば、市街地走行での安全確保の面で、こちらの方が良いし楽だと思いました。バックミラーですが、GSX-Rは可視範囲が狭かったですが、CBR650Fのミラーは普通で見やすく感じましたが、これも着座姿勢の影響もあるでしょう。ただ(後述しますが)、SSのGSX-Rの前傾姿勢よりは楽になったとはいえ、Ninja-400ほど楽ではない、その点はツアラー系のバイクには及ばない、という点は書き加えておきます。
乗り心地も悪くないです。GSX-R-600はフル調整式のサスを一番柔らかくしても、段差ショックなどは確実に響いてきます。CBRはリアのプリロードのみ調整可能ですが、標準でもフカフカの柔らかさではなく、あくまでSSのGSX-Rと比べれば、であって、スポーツバイクらしい硬さです。
エンジンは低速トルクの厚みの差が感じられ、街中走行では特に回さなくても十分流れに乗った走りができます。GSX-Rはこの点が苦手で、街中でもつい4000rpm位を多用しがちでしたが、CBR650Fは3000rpmも回せば十分で、そこからちょっとスロットルを捻れば、即座に車速が反応してくれます。逆に8000rpm以上の高回転域では、GSX-Rは分厚いトルクと湧き上がる豪快な排気音でグイグイ引っ張っていきますが、CBR650Fの方はそこまでパワフルではない、GSX-RのBモードのような感じです。でも、本来のSSと比べる方が間違いで、スポーツバイクとして(還暦過ぎの私にとって)十分なパワーと速さを持っている、と言えると思います。ただ、その高回転域を使った時、GSX-R程の高揚感を誘う排気音ではない点は残念かな(4気筒らしさはありますが)。
CBR650Fの燃費はリッター当たり20~23kmぐらいで、これはGSX-R-600より一割程度良いです。低回転が使えることがその理由でしょうが、それに加えてレギュラーガソリン仕様(GSX-Rはハイオク仕様)というのも財布に優しいです。今後、高速道を使って長距離を走れば、もう少し燃費は良くなると思われます。

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峠に持ち込んだ印象を一言で表せば、「スーパースポーツとスポーツバイクの違い」です。GSX-Rがライダーに強いる前傾姿勢は、こうしたワインディングロードで本領を発揮して、俄然やる気を誘います。低い重心高で、切り返しも実にシャープで、600ccとは思えない軽快さ。これには剛性感溢れるフレームが大きく貢献していると思われます。特別意識しなくても、コーナー手前でステップ荷重でどうにでもバンクさせられます。ただ、どうしても速度域が上がってしまうので、公道ではある種の緊張感は伴います。それに比べCBR650Fは、多少のゆったり感が有り、素早く曲がるためにはライダー側のアクションが必要ですが、逆に安心感が有ります。これは車重の違い、フレーム剛性の違い、ホイールベースの違い、重心高の違い、などが要因でしょうが、それでも「SSと比べたら」の話で、絶対的にはスタイリングに似合う速さを持ったスポーツバイクと言えると思います。ただ標準装備のタイヤはツーリング向けなので、特別ハイグリップではないことは念頭に置かないとヒヤリとすることも(峠で一度、リアがズルっとしました)。
前回カタログスペックを載せましたが、乗ってみた感覚の差もその通りで、Ninja-400の軽くて軽快な取り回し易さは無く、GSX-Rのような獰猛さも無く、でも中型(400cc以下)では味わえない一般人が一般道で扱えるパワーで十分速く、市街地走行の苦痛も少なく、優等生的なミドルクラスのスポーツバイクと言えるのではないでしょうか。

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wataru-wata

ジュニアユース様、こんにちは。

>峠で一度、リアがズルっとしました
攻めておられますねぇ!!!
スベって立て直す腕をお持ちの様子から、ジュニアユース様のスタイルが伝わってきますね(笑)

>優等生的なミドルクラスのスポーツバイクと言えるのではないでしょうか。
ホンダのバイクは基本的には、そういう設計思想が強いように思えます。
ヤマハもホンダに近いと思いますが、kawasakiとsuzukiは個性に走ってるように思えます。

紅葉の時期ですし、カメラ持って、紅葉の山を攻めて、綺麗な写真撮って・・・なんて羨ましい生活なんでしょう☆
by wataru-wata (2021-11-24 11:44) 

ジュニアユース

wataru-wataさん、こんにちは。
いや~、リアがズルっときた時は焦りました! 冷や汗出ました!
こんな歳になって峠でクラッシュは絶対にダメですよね。
現在付いているタイヤが新車時のものなので、そろそろ寿命なのは分かっていたのですがネ。
来年には新しいタイヤにしようと思っています。

by ジュニアユース (2021-11-24 21:31)