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最後の試合 [写真・撮影]

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以前のブログで「最後の試合」という同名の記事を書きました。愚息1号が14年間続けてきたサッカーを、選手としては最後を迎える直前に書いたものです。あれから6年が経ちました。そしてまた、「最後の試合」がまもなくやって来ます。
愚息1号がサッカー選手としての終止符を打った時、愚息2号は小学6年生でした。その後、大怪我で一時は選手としての再起が危ぶまれた事故もありましたが、多くの方の支えも有って、ここまで選手としてピッチを走り続けて来れました。高校3年生になった現在、間もなく始まる最後の公式戦、「高校サッカー選手権」の県大会で、選手としての活動を終える、とのことです。兄と同じように、プロを目指せるほどの実力の無いのですから、それはそれで自然な事かもしれません。そのことについて私は、賛成も反対もしません。最初が有れば、いつか最後が来るものですし、何より自分の将来を考えられるようになった証なのですから。
愚息1号がスパイクを脱いでからこの6年間、愚息2号を中心に撮り続けてきました。勿論、県サッカー協会の撮影で、全く知らない選手やチームをも数多く撮り続けてきました。しかし、まもなくやって来るであろう愚息2号の最後の試合を終えてしまえば、自分の子を撮る、自分の子のチームを撮る、ということが無くなってしまいます。元より、我が子が家庭では絶対に見せない表情、歓喜の瞬間、悔し涙の姿、それらを形にして残したいとの想いから始めたサッカー撮影です。今、我が子がその被写体から完全に無くなってしまうことに、大きな節目を感じざるを得ません。

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家族の成長を撮るためのビデオカメラを、一眼レフカメラに替えてサッカーを撮り始めたのが、愚息1号が小学5年生(愚息2号が幼稚園児)だった2002年の秋のこと。あれから丸13年が経ちました。私をこの道に誘い、試行錯誤はあったにせよ、このブログで書ける、載せるようになるまでにしてくれたのは、実は息子たちのサッカーのお蔭であり、それによって私が得られたものは計り知れません。私の人生に於いて、別の世界を見せてくれた、と言っても過言ではないでしょう。
間もなく始まる県大会は、決勝戦までトーナメント戦で争われます。ということは、負ければ終わり、それが引退の日です。もちろん私も、万全の準備で試合撮影に臨むつもりです。しかし、最後の試合は確実にやって来ます。その時私はどう思うのか、何を感じるのか、分かりません。息子たちが飛び去ったピッチに残り、その後もサッカーを撮り続けるモチベーションを保てるかどうかさえも、今は分かりません。分からないことは考えない事にします。息子と同じように、目の前の試合に集中するのみ、です。

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渾身のシャッターを切ってきます!


お前が大きくなった時


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