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リターンライダーへの道(その6) [車・バイク]

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教習所を卒業できたからといって、それで大型二輪免許を獲得できたわけではありません。その書類を持って、県の運転免許センターに行って(我が県では火曜日と金曜日)、免許更新手続きを済ませて、晴れて大型二輪免許保持者になれます。新型コロナウィルスの影響で、いつ閉鎖されてもおかしくない状況では、できる限り早くこの手続きを済ませておきたいところです。卒業が土曜日だったので、翌週火曜日の午前中に何とか時間を空けて、数十キロ先に有る免許センターに行くことにしました(自家用車で)。ただし、午後からは仕事に行かねばならず、どうしても昼には戻って来なければなりませんから、朝一番に家を出て、運転免許センターの開門時間には到着し、受付も一番で並ぶ、という計画です。前日に県のホームページを確認したら何と!「新型コロナウィルスのため水曜日から運転免許センターは閉鎖」とのこと。明日の火曜日はギリギリセーフ。最後までホント、綱渡りのような免許取得への道です(ちなみに自動車教習所も閉鎖となりました)。
運転免許センター閉鎖前日となれば、混雑が予想されます。予定よりも更に早めに家を出たら、その日一番に到着でき、車を玄関前駐車場に停めることができました(満車になると遠くの駐車場に誘導される)。ここから受け付け開始まで二時間近くあるので、車中で待機でもよかったのですが、どうにも落ち着かないので(ここが小心者の証です)、建物内の受付付近で待ちます。四輪の更新手続きの人が圧倒的に多いのは直ぐに分かりましたが、二輪がどれくらいいるのか分かりません。二輪の受付開始は四輪の後、午前10時からとなってますので、その十数分前には受付カウンターの前で待ち、一番に受領してもらえました。その後、簡単な適正検査の後、また一時間近く待たされ、名前を呼ばれて写真撮影。その後も、まだかまだかと待っていると、ようやく免許証の交付が始まりました。二輪部門で一番に並んだはずなのに、四輪の大型免許や大型特殊の方々が先で、なかなか私の名前が呼ばれません。時間が迫る中、やっと私の名前が呼ばれ、免許証を手にできたのが午前11時半近く。特別な感慨を抱く余裕なく、そのまま直ぐに帰宅です。ここで慌ててしまって、事故や違反をしたら、今までの苦労が吹き飛んでしまいますから、いつも以上に慎重に運転して帰宅、そのまま自転車で出社、という慌ただしさでした。
仕事も終わって帰宅して、改めて今日交付された免許証をマジマジと眺めます。焦っていた割には、写真は穏やかな表情でした。これで本当に終わったんだ、と深いため息と共に、安堵感と達成感がジワジワと湧き出てきました。家族にも自慢気に見せたら、「おめでとう」と言われたので、この歳でも素直に嬉しかったです。
しかし、大型自動二輪の免許を取ったとて、それでリターンライダーになれた訳ではありません。その資格を得ただけです。前回も書きましたように、この道へのきっかけとなった愚息2号のCB400 SBも今は無く、乗りたければ自前で用意しなければなりません。もちろんそれは自明のこととして、以前からいろいろ考えを巡らせてきましたが、免許を手にしていないのに夢だけ先に膨らませることは良くない、との自戒の念もあって、今までしっかり封印してきました。けれど今、その封印を解く許しをいただきました。これで私、三十数年のブランクの後、還暦にしてリターンライダーになります!
長々とこの話にお付き合いいただき、ありがとうございました。




その封印を解きます


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