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引越手伝 [日々の徒然]

あけましておめでとうございます。皆様方には、良き新年をお過ごしのことと思います。このブログも旧年同様、マイペースで進めていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。

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さて、年も明けたというのに旧年の事を持ち出すのは気が引けますが、昨年も押し迫った頃、私は東京にいました。子供達の引っ越しの手伝いのためです。
我が家は5人家族。長女が東京の大学に進学したのは、もう6年前のことになります。続いて愚息1号がその2年後に東京へいくことになるのですが、主に我が家の財政的な点から、長女と長男は同居というのが条件でした。荻窪に居を構えたのですが、諸事情で2年後に川崎市に転居。そしてちょうど2年後の今回、長女と長男は分かれて住むこととなりました。時が経つのは早いものですね。長女はもう社会人ですし、長男も(1年の留学のせいで今年大学4年になります)通学よりも就職活動を主に考える年です。それぞれが別々の方向に進んでいくのですから、一緒に居るには無理が出てきても仕方ないですね。
我々夫婦と愚息2号の3人はココにいて、東京に子供2人が一緒に居る、という状態は、我が家が二つに分かれた、という風に思えます。家族が分かれて住むことは、まあ親としては寂しい面はありますが、分家のように子供2人が一緒に居てくれる分には、連絡も取りやすいし状況も分かりやすい。何より、行けば二人に会えるという安心感もある。それが、その2人が分かれて住むということは、3分割ということで、もうこれは分家でも何でもなく、我が家から2人が別々に飛び立っていった、と見る方が自然なことですね。もう何回も「引っ越し」を経験してきましたが、今回の「引っ越し」はちょっと意味が異なるかな、と思ってしまいました。
借りた部屋を明け渡すために掃除したり、不要になった家具を処分したり、と引っ越し手伝いをしながら、もしかしたら、こんな手伝いはこれが最後なのかも、との想いが過ぎりました。振り返ってみれば私自身も、社会人となってからは引っ越しに、親の手を借りずに自分で決めて自分で行ってきたように記憶しています。この子達も20歳を過ぎ、親元を離れて久しいのですから、これから先はきっとそうなっていくのでしょう。それが寂しいといえば、そうなのかもしれないですが、これがたぶん自然な事なのでしょうね。
子供の成長の歩みは止まりません。それでも親子の絆は無くならないですが、時と共にその色合いは少しづつ変わっていくものなのかもしれません。それが当たり前であり、そうなるべきでしょう。親が親でいられる時間は思ったよりも短い、以前そう書いたことがあります。そして今、引っ越し荷物を運びながら思うのは、子が成人した後で親はどんな姿でいるべきなのか、と。今年一年をかけて、少しづつその姿を模索していこうと思っています。

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