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CANON EOS R3 ファーストインプレッション(前編) [カメラ機材]

前回までR7について書いてきましたが、今度は、「EOS R3」についてのファーストインプレッションを書いていこうと思います。ただ、あくまで私個人の感想であること、まだ2500枚程しか撮っていない時点の感想であること、R7と機能的に重なる部分は省略すること、動画関係や通信関係の機能は割愛すること、を踏まえてお読みください。なお、今シリーズも通常より少し大きめの画像を載せます。

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R3の設定をR7と同じようにしてサッカーを撮り始めました。まずは動体撮影において最重要なAFについてですが、R3のAFも一見すると基本的にはR7と同じように見えます(細かなアルゴリズム等は当然違うはずですが)。というか、R3の方がR7より上位機で先に発売されているのですから、R3の為に開発したAFをデチューンしてR7に搭載した、というのが本来であろうと思われます。そしてR7のファーストインプレで最初に指摘した、1点指定時のAFフレームの大きさについてから、まず書き始めようと思います。以下に並べてみました。以下の3枚は全て1点指定AFで、DPPのキャプチャー画(ノートリミング)です。

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1点指定AFにおけるAFフレームの画面内での大きさの違いが分かっていただけるでしょうか。この角形のAFフレームをモニター上で実測してみれば、面積比でR7を1とすれば、R3は0.5程、1DXは0.1程になります。フルサイズレフ機である1DX2に比べればまだまだ大きいですが、これならば何とか使えるかな、と少しは思わされます。この違いはどうしてでしょう。一般ユーザーの私が推測するだけですが、センサーサイズの違いが大きいのでは、と思います。画素数は違いますが、R3はフルサイズ(約36×24mm)、R7は(約22.3×14.8mm)です。もしR3のAFユニットをそのまま小さいセンサーのR7に乗せれば、画面の見かけ上はAFフレームが大きくなって見えるはずです(ファインダー倍率なども影響するはずですから、実際にはセンサーサイズの違いだけではないと思いますが)。まあ理由はともかく、1点指定AFを使ってサッカーを撮る場合は、R7よりR3の方が多少マシかな、と実写して思いました。今回のR3の画は日中の高校生サッカーですが、(R7の時と同じように)上記の画の指定AFフレームが分かりやすいように赤く塗ってみたのが下の画です。

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R3のAF関係の設定も、前回までR7で紹介したものと基本的に同じです。基本的には、スポット・1点(領域拡大を付けるか付けないか)・自動選択(選択範囲の指定)、が有り、サーボAF特性設定も同じように5つのCaseが選択できます。ただ私の過去の経験で、7D2と1DX2とで同じメニュー内容でも、実際にはそれぞれの機種に合わせたアルゴリズムの設定がしてあり、ユーザーには一見しては分からないが中身は微妙に違う、ということをメーカーの技術者に聞いたことがあります。たぶんそれは、このR3とR7でも言えると思います。そして当然、R3にも「EOS iTR AF X」が搭載されています。このEOS iTR AF Xのトラッキング性能は、R7のCMOSセンサーから、R3はより受光効率と信号読み出しの高速化が図られた裏面照射積層CMOSセンサーになっているので、より高性能のはずです。中央1点から顔認識して、AFフレームの大きさを変えて追従する例を下に載せます(DPPのキャプチャー画です)。

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ただ正直の申し上げると、まだ2000枚程度しかサッカーを撮っていないので、R3とR7の性能差を甘受するほどには至っていません。過去の7D2と1DX2で経験したような差を、これからたぶん分かっていくものと期待しています。もう一例を下に載せます。今回は6連写です。背景を見れば、撮影者の私が被写体を追ってレンズを振っていることが分かると思いますが、それほどシビアに被写体を追わなくても追尾し続けることが分かっていただけるでしょうか。

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