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CANON EOS R3 ファーストインプレッション(中編) [カメラ機材]

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前回の続きです。
この「EOS iTR AF X」のトラッキングを使って撮り続けていると、AFフレームが任意に被写体を追い続けることは撮影中でも確認できますが、撮った画像を自宅で確認していると、やはりフレーム自体の大きさも微妙に変わっていることが分かります。これはたぶん、設定を「人物」にしたので捉えた被写体の「顔」の大きさによるものだと思われます。下の4例はDPPのキャプチャーですが、どれもAFフレームの大きさが異なります。分かりやすいように等倍に拡大したものを切り取って右側に載せます。
(以下の写真は、R3+EF200-400mm F4 L IS USM で撮ったものです)

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AFフレームの大きさの変化については、上の4例は比較的分かりやすいですが、実際にはもっと細かく微妙に変化しています。また、このトラッキング性能差の一例として、R7の時に紹介したように、APS-CのR7とフルサイズのR3では(メーカーホームページで示されたように)追尾範囲がR7よりR3の方が広いです。これは組み合わされるレンズにもよるのですが、画面のもっと端まで追尾してくれることは実戦で確認できました。
https://faq.canon.jp/app/answers/detail/a_id/101745#2-2
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ただ、R3だからといってこのトラッキング性能が100点満点かといえば、そうでもなく、高速連写中でも中央1点から次コマで顔にジャスピン、ということもあれば、狙った選手以外の選手の顔を捕捉し続ける、ということもあります。

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いづれにせよ、R3とR7で動体撮影する場合は、このEOS iTR AF Xのトラッキング性能の使いこなしが重要ポイントになることは間違いないと思われます。
総じて、R3はR7とメニュー構成的に似たところがあるので、AF関係は同じように思ってしまいがちですが(過去の1D系と7D系と同じように)、実戦で使い続けるうちに違いが分かる(もちろんR3の方が優れているところが分かる)と思われますし、(価格差を考えれば)そう期待せずにはいられません。

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